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新連載 [日記のような小説]

聡子はこうしてもらうと何もかも忘れる事が出来た、絶対的な安心感とでも言のだろうか、深いところから泉が湧いてきてやがて全身がその清い水に浸されていくような気分になれた。
「パパのいう通りにする」
「それがいい」
「あら、聡子さん、お嫁さんになる人がパパに甘えてるの」
「パパはずっとパパ、ママは私のママでしょう、だからママにも甘えるわ」
「翠ちゃんが真似をしますよ」
「嫌なのママ?」
「ふふふ、甘えん坊さんは大歓迎、いつまでも甘えていて欲しいわ」
と言った恵里子は朝永に
「こんなあまえん坊さんで良いの、憲作さん?」
と聞いた。
朝永は返事をせずに笑顔を見せただけだった、代わりに翠が
「お姉ちゃん、お嫁に行くまではうんと甘えていていいですよ」
と言った。
「どういう意味?」
「へへへ」
「なに、そのへんな笑いは」
「なんでもありません」
「わかった、あなたパパとママを独り占めにするつもりね」
「末っ子ですからね」
「甘えるのはいいけど我侭はダメよ」
「わかっております、姉上様」
「これは約束じゃないよ、翠、私のお願い」
「わかった、お姉ちゃん」
翠はこっくりと頷いた。
「翠ちゃん! ミドリちゃん!
おしっこ」
こう叫びながらみずきが駈けてきたので姉妹の話はこれで中断された。
「たいへん、いそがなくちゃ」
翠はみずきを抱えるとトイレへ急いだ。


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